第10本目:栃木県道31号栃木小山線

実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。

今回取り上げるのは、「栃木県道31号栃木小山(とちぎ・おやま)線」です。


この県道は、県内第三の都市で「小京都」ともいわれる栃木市・県内第二の都市で交通の要衝である小山市を直線で結ぶ県道で、全長約10kmほどの県道です。

終点の小山市内の市街地に片側2車線がある以外はすべて片側1車線ですが、人口16万人台の都市二つを最短ルートで結ぶことから、交通量は多いです。


県道の始点である栃木市街地は歩道のない狭い道ばかりの、クルマでは往来が難しい所でしたが、2000年ごろから区画整理事業が行われ、市街地と郊外を結ぶ道が新設されるなど、大きな変化が見られました。当道も市街地の狭隘な道を進むルートだったのが、栃木駅前からまっすぐ歩道付きの道が郊外に延びるルートに変更された経緯があります。旧道の起点付近に小京都の街並みが広がることから観光客の往来もいくらかあり、クルマ社会の栃木県においては歩行者も多い珍しい区間となっています。

栃木市郊外から小山市郊外にかけては、水田地帯をほぼまっすぐ進むルートをとります。途中、栃木市内に工業団地やラウンドワンがあり、その辺は賑わいがあります。

小山市に入ると、思川を渡る手前から片側2車線となり、ショッピングモールや大学を眺めながら市街地を目指します。思川を境に市街地と住宅地・水田地帯が分断されており、風景が一変します。終点の国道4号との交差点には、これも珍しいX字型の歩道橋があります。そのまま直進すると、県道番号が変わった状態でJR小山駅まで行くことができます。


この道はよく通るのですが、交通量が多いわりに流れは良く、信号もそんなに多くないので、移動には便利な道だと思います。高低差がほとんどない平野部の道なので、遠いところにある市街地や山々も見れるので、開放感のある道と言えるでしょう。

距離もそんなに長くないので、県道走破を目指す人にも優しい道ともいえそうです。

しんとちのきち

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