第6本目:茨城県道137号若境線

実走した都道府県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。

今回紹介するのは、「茨城県道137号若境(わか・さかい)線」です。

「若境」という地名かなと錯覚してしまいますが、起点の八千代町「若」、終点の「境」町で、「若境線」です。

この道は、八千代町で国道125号から分岐する「若三差路」交差点をスタートし、八千代町中心部の南側を通り、坂東市猿島地域を経由し、境町中心部で県道17号(結城野田線)と交差して終点となります。起終点付近を除き、ほとんどが農業地帯です。また、鬼怒川右岸に広がる結城台地の中をアップダウンを繰り返しながら進むかたちとなります。


八千代町・坂東市の境界付近に工業団地が広がっていますが、その中には「手緒里うどん」や「うまいヌードルニュータッチ」のブランドで主に東日本で展開している「ヤマダイ」の本部・工場があります。茨城県内の道路で「国道〇号(△△)まで××㎞」という立て看板が道端にあるのを見たことがある人もいると思いますが、あの会社です。「手緒里うどん」は盆暮れのご進物で受け取った人もいるのではないでしょうか。あの会社です。


上の地図にも書きましたが、本道は下妻・八千代から境町に向かって南西に進むルートをたどります。下妻市自体は茨城県西部に位置しますが、かつては常磐道や東北道などの高速道路からそこそこに離れており、遠方からのアクセスに難のある自治体の一つでした。国道は東西南北に通ってはいましたが、斜めのルートは県道に頼る状態だったので、下妻方面から南西に進み、境町から埼玉県東部(幸手・春日部方面)・千葉県北西部(野田・関宿方面)へ行ける本道は、流通面で貴重なルートでありました。

圏央道が開通した今でも下妻・八千代方面と圏央道境古河I.C.(直接接続しているのは国道354号。本道はI.C.のすぐ横を通る)を結ぶルートとして、大型車の通行がそれなりに多いです。大型車のタイヤ痕に合わせて道路がゆがんでいるところもあるので、足元に注意です。


今回は「茨城県道137号若境線」を取り上げました。地味ではありますが、物流に欠かせない道路です。圏央道も開通し、各I.C.周辺では新たなバイパス道路や工業団地・流通団地が造られています。本道もこれを機に、今後脚光を浴びるかもしれません。



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