第28本目:栃木県道236号矢板停車場線
実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。
今回は、「栃木県道236号矢板停車場(やいたていしゃじょう)線」を紹介します。
この県道は、栃木県北部の矢板市にあるJR矢板駅と、すぐ近くを通る国道461号を結ぶ全長約350mの道路で、全線で片側1車線・歩道ありの県道となっています。
起点の矢板駅は宇都宮線(東北本線)のみが停車する駅で、当道は駅の西側にあるロータリーから出発します。駅東側には貨物列車のコンテナ集配所の役割を果たす「矢板オフレールステーション」やセメント工場が位置します。
駅西側を出発した当道は、北に向かって延びる駅前の商店街を通り、350m先の「扇町」交差点で国道461号と県道と交差、ここで終点となります。
交差する国道461号は、東は宇都宮線を越えて国道4号へ、西は山越えをして塩谷町・日光市今市方面へ通じています。北方面へは栃木県道271号「大田原・矢板線」が伸びています。
↑JR矢板駅西口から北へ延びる県道236号。黒線は矢板市道。
道中は個人営業のお店が建ち並ぶ、典型的な地方都市の商店街となっています。このエリアは、近隣に官公庁や銀行などがあり、日中はクルマの往来もそれなりにありますが、周辺は駅近ながら穏やかな雰囲気です。
近年は矢板駅東口側や、矢板駅西口から少し離れた郊外部で開発が進んでおり、特に駅西口の郊外部には病院やスーパー・家電量販店、飲食店・道の駅などが固まって立地しており、商業の中心は郊外部と言えます。広い土地を持つ郊外が発展するという、クルマ社会の宿命が矢板市でも起きているということです。
今回は栃木県道236号をとり上げました。
矢板市と言えば、シャープの工場が撤退したことでニュースにもなりました。
今回走行した道も、往時は企業城下町ならではの賑わいがあったことと思います。
今の暮らしの観点で言えば郊外のほうがいいですが、駅前のかつてにぎわっていたころの名残を感じるのも、また一興だと思います。駅前の道は、短いながらどこか懐かしい感じにさせてくれるいい道です。
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