第18本目:群馬県道29号あら町下室田線

実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。

今回は、「群馬県道29号 あら町下室田(あらまち・しもむろだ)線」を紹介します。


この県道は、群馬県高崎市あら町からJR北高崎駅・高崎経済大学前を経由して同市下室田に至る県道で、高崎市内で完結する県道です。

以前は「高崎榛名(たかさき・はるな)線」という名前でしたが、平成の大合併で高崎市が榛名町を合併したため、名前が変わりました。

なお、起点の「あら町」は、以前は漢字で「新町」と書いていましたが、これも平成の大合併で高崎市が新町(しんまち)を編入した際に、ひらがな表記にしたという経緯があります。


起点のあら町は高崎市の中心部にあたり、商店街のほか、高崎市役所・音楽センター・図書館・国立高崎医療センターなど、官公庁が集積するエリアとなっています。常に交通量が多く、賑わいのあるエリアとなっています。県道はあら町交差点を西に向かって進みますが、すぐに北方向へカーブし、北高崎駅方面へ進みます。片側2車線ありますが中央分離帯はなく、路駐のクルマやバスが多く通るので、通行には注意が必要です。

途中の本町1丁目で国道354号が重複してきますが、1㎞ほどで重複は解消。354号と別れてからは一緒に重複していた群馬県道25号高崎渋川線と重複した状態で、北高崎駅まで進みます。

北高崎駅からは県道25号と別れて西に向きを変えます。ここから高崎経済大学までは「経大前通り」の愛称があります。


↑北高崎駅で分岐する県道25・29号。下室田方面から来た場合は当道最大の難所。


大学を過ぎ、高崎環状線を越えると、沿線風景が市街地から農村・山麓部へと変化します。だんだん勾配もでてきて、榛名山のふもとに来たということを感じさせる線形になります。

アップダウンとカーブを繰り返しながら、徐々に標高を上げていきます。途中には梅林が広がります。この辺りは東日本一の梅の産地であり、市をあげてブランド化が進められています。なかなか酸っぱくておいしいです。

旧榛名町の中心地、下室田交差点に到達して、この道は終点となります。この先道のりに国道406号草津・中之条方面、右折で榛名山方面、左折で国道406号経由で高崎市街に戻れます。


以上、群馬県道29号をとりあげました。高崎市街地から渋川・榛名方面へのメインルートを構成する道のひとつとして、昔から重要度の高い道です。規格は古いですが、高崎市・榛名さん方面へ用事のある場合にはお世話になるかと思います。覚えておくと便利な道と言えます。

しんとちのきち

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