第16本目:栃木県道4号宇都宮鹿沼線

実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。

今回は、「栃木県道4号宇都宮鹿沼(うつのみや・かぬま)線」です。

この県道は、栃木県の県庁所在地・宇都宮市と、その衛星都市である鹿沼市を最短ルートで結ぶもので、終日交通量の多い県道となっています。

「鹿沼街道」という愛称があり、番号で呼ぶよりも鹿沼街道といったほうが通りが良いと思われます。


起点である宇都宮市内の「県立博物館東」交差点をスタートすると、しばらくの間は片側2車線の整備された道が続きます。この道は2006年頃にできた道で、最初は市道の扱いでした。それまでは北に並走する片側1車線の道が現道となっていましたが、渋滞解消と市内の東西道路交通の抜けをよくするために新道が整備され、現在の起点につながる道ができました。なお、2010年ごろに新道を県道に、現道を市道に移管した経緯があります。

途中の「宮環雨情陸橋」交差点手前で、旧道が北側から交差してきます。旧道との交差は、現道優先の構造となっています。

雨情陸橋を過ぎてからもしばらくは片側2車線の道路が続きます。丘陵地帯を越えて、東北自動車道を跨ぐ手前で片側1車線となり、そのまま鹿沼市へ入ります。

鹿沼市に入ってからも片側1車線の道が続きますが、所々で拡幅・バイパス工事が行われていて、2010年代に入って市街地側のバイパスが一部開通しており、市内交通の円滑化に貢献しています。このうち、千度町を通過する区間では、周囲に新たな住宅街やスーパーなどが建つようになり、少しずつですが、賑わいを見せています。

新しく開通したバイパス区間を抜けて、JR日光線の線路を越えてしばらく走ると、鹿沼市街地に入ります。終点は石橋町交差点で、国道121・293・352号と県道14号が交差する交通の要衝です。ここの青看板には、3つの国道番号がご丁寧に記載されていたのですが、夢中になっていて写真に収めるのを忘れてしまいました。ご了承ください。


この道は上述の通り、宇都宮・鹿沼という県央の2大都市を結ぶ路線として、日ごろから多くの人が利用しています。この区間を路線バスが多く走ることもあり、特に朝夕の渋滞が深刻です。両市ともこれを改善するため、現在も各所でバイパス工事・拡幅工事を行っており、随時供用が開始されたり、旧道を市道に降格する手続きが行われています。これを書いているのが2022年12月ですが、数年後には大きく変貌を遂げているかもしれません。


今回は、栃木県道4号宇都宮鹿沼線をとり上げました。宇都宮市から一番近い都市が鹿沼市ということもあり、交通量の多い道路になっているのだと思います(総延長約12km。他都市は近くても20kmは離れている)。街道筋としての歴史を踏襲しつつ、どのように拡幅・バイパスが出来上がるかが楽しみな道路であります。

しんとちのきち

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