第10.6駅:田舎の道の駅
先月の記事(第10.3駅)では、幹線道路の道の駅の特徴を紹介しました。
今回は地方の国道や県道にある道の駅の特徴を紹介していきます。
↑道の駅「みわ」。地方の道の駅は農産物の直売コーナーが広くとられていて、これを目当てに遠方から訪れるファンや、特定の農家さんのファンも多い。
地方の道の駅の特徴としてまず挙げられるのは、農産物・海産物の直売コーナーが充実していることです。
幹線道路沿いの道の駅でも広い直売コーナーを展開しているところはありますが、地方の道の駅のほうがより直売コーナーに力を入れている感があります。特に農村地域に行くと特産の野菜そのものだけでなく、それを使った商品(ジュース・ジャムなどの加工食品)、地域に古くから伝わる伝統工芸品、山間部の林業の盛んなところでは地元の木材を使った小物やおもちゃが販売されているなど、地域の特産物を訪問客にアピールし、地域活性化につなげる取り組みがあちこちで行われています。
↑道の駅「ましこ」。自然豊かな風景を生かし、見晴らしのいい場所にカフェや誰でも利用できるベンチを用意し、快適なスローライフを提案している。
↑石川県輪島市の「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」。急斜面に沿って作られた田んぼと農業技術が「世界農業遺産」に認められた。撮影場所は千枚田の隣にある道の駅「千枚田ポケットパーク」である。
都市部と違って地方では自然が手つかずのまま残されているところが多く、とてものどかな風景が広がっています。これにマッチするように、必要最低限の設備だけ備え、目の前に広がる自然豊かな風景を楽しんでもらおうという道の駅も存在します。
1枚目の道の駅「ましこ」は、市街地や陶器市が開かれる窯元共販センターから離れたところにあり、なだらかな平地が広がっていることから、駅内にカフェを作り、オープンテラスも設置することで、地方ののどかな風景をゆっくり楽しめる演出がなされています。
2枚目の道の駅「千枚田ポケットパーク」は、自然と人間の営みが絶妙な形で合わさった風景を間近で見られることから、能登半島を観光する際の定番スポットとして大人気となっています。
地方の道の駅、特にロケーションに優れた駅では、こうした田園風景を守りつつ、観光資源としてアピールする動きがあります。都市部では味わえないスローライフを感じることができます。
↑道の駅「輪島 ふらっと訪夢」。のと鉄道輪島駅の廃線跡を再活用してできた。能登半島の観光情報が豊富であるほか、市街地に位置する好条件を生かし、ここを発着するバス路線が複数用意されている。
道の駅の機能のひとつに観光客へ情報を発信する機能があります。特に観光業が盛んな地方ではこの機能が重視されており、地域経済に大きな影響を与えるものであります。
近年ではいちから道の駅を立てるのではなく、もともとあった観光施設や鉄道駅などを道の駅に変えようという動きが各地で起きています。こうした道の駅は遠方からのアクセスも良いので、観光振興と地域経済の活性化に大いに役立つ事例と言えます。
ここまで、地方の道の駅の特徴を紹介してきました。地方の道の駅は、それ自体が街の中心になっているところも多く、幹線道路沿いのものと比べてもかなり趣が異なります。旅行の際は、比べてみるのもいいかもしれません。
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