第10.3駅:幹線道路の道の駅
道の駅は2020年7月現在で全国に1,180駅(道の駅公式ホームページより)あり、設置されている路線も幹線道路から地域住民の生活道路に至るまでさまざまです。
ここでは、幹線道路沿いに位置する道の駅の一例を、写真付きで紹介します。
↑埼玉県春日部市の「道の駅庄和」。新4号バイパス沿いにあるが、国道16号も至近を通るため、どの方向からもアクセスが良い。東京圏の外縁部という立地に加え、両国道とも沿線に工業団地・物流拠点を多数抱えるため、大型車の利用が非常に多い。
幹線道路沿いの道の駅の多くは、大型車用の駐車場がとても多く用意されており、長距離トラックドライバーにとっての休憩所的な役割を果たしています。直売所やレストランがやっていなくても自動販売機とトイレは24時間空いてますし、仮眠もここでとれるので、大型車用のマスはいつも満杯。場所によってはマス以外の場所にトラックが停まっていることもあり、需要の大きさと物流関係の大変さを感じます。
↑栃木県栃木市の「道の駅にしかた」。栃木県宇都宮・鹿沼から栃木県南西部・群馬県東部(いわゆる両毛地域)へ向かう際のメインルートの途中に位置する。駐車場と建物の間には広場があり、週末や休日にはイベントが開かれることがある。
幹線道路は大型車はもちろん、乗用車も多数往来します。そうなってくると、道の駅は休憩や買い物ができる場所にとどまらず、集客力のあるイベント会場と化します。
上の写真のように広いイベントスペースを備えた道の駅は幹線道路沿いのものを中心に広まっており、休日ともなるとフリーマーケットやミニライブが開かれたり、移動販売の車が何台も連なる様子を見ることができます。
↑栃木県下野市の「道の駅しもつけ」。「庄和」と同じく新4号に位置するが、「庄和」よりも観光色が強く、2019年になってスターバックスが併設された。小型・大型兼用駐車場は平日は大型車が多数停まっているが、休日は一面小型車で埋め尽くされる。
幹線道路は、平日と休日で通過するクルマの構成比が大きく違います。平日は昼夜を問わずに大型車が多数行き交いますが、休日は大多数を乗用車が占めます。道の駅も例外ではなく、平日と比べて休日は大型車がぐっと減り、乗用車が大幅に増えます。
特に観光スポットの側面を持つ道の駅においては、乗用車専用のマスでは捌けないほどのクルマが押し寄せ、誘導員が立つ場合もあります。上の写真のように、普段は大型車向けにしている駐車マスを乗用車と兼用にすることで観光客の利便性を高めようとするところも見られます。高速道路では乗用車と大型車の駐車マスがはっきりと区切られている故のトラブル(大型車マスに乗用車が入り込んでトラックが停められない。逆もしかり)がしばしば起きているので、それを少しでもなくそうとした結果の措置だと思います。どっちも停められるよと言えば、どっちが停まってても納得できますし。
以上、幹線道路沿いの道の駅の特徴をダイジェストで紹介しました。すべての幹線道路沿いの道の駅がこうであるとは限りませんが、ドライブ中の休憩地としての道の駅を考えるときには、こういった特徴があると知っておくと便利です。実際に利用する際には、交通量の多さと容量の大きさをぜひ実感してください。
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