第6基:常陸那珂火力線

管理人の「しんとち」が訪問・撮影した鉄塔を紹介するシリーズ。今回は茨城県にある「常陸那珂火力線」(ひたちなかかりょくせん)を紹介します。


常陸那珂火力線は、茨城県の常陸那珂火力発電所から、同県の那珂変電所を結ぶ500㎸(50万v)クラスの送電線です。導体は4導体・2回線。一部区間で下段に別系統の電線を併架します。

この送電線の特徴は、鉄塔の高さと急角度で曲がる箇所が多いこと。

鉄塔の高さは目視で100m前後のものが多く、高いものでは120m近くに達します。日中に遠くから見ると、赤白の鉄塔が多数並んでいてかなり目立ちます。鉄塔の南側に、ネモフィラやコキア・ロックインジャパンで有名な国営ひたち海浜公園がありますが、その中の「みはらしの丘」からは、発電所を出発した鉄塔が那珂変電所へ向かって延びていく様子がよく見えます。


↑国営ひたち海浜公園から見る常陸那珂火力線。他に高い建物が少ないので、ひときわ高く見える。方向を変える際に使う「がいし」が長いのも特徴。



写真の右側の鉄塔がそうなのですが、送電線の方向転換に使う「がいし」が、他の同じくらいの高さの鉄塔と比べて長めに作られています。急角度で向きを変える際、外側に張り出すように作られた構造と相まって、非常にインパクトのある、ダイナミックな印象を与えてくれます。


今回は常陸那珂火力線を紹介しました。

この鉄塔の近くには常陸那珂火力線のほか、東海村の原子力関連の施設、久慈川をはさんで北には日立市の工業地帯が立ち並んでいます。農業のイメージが強い茨城県ですが、この辺りは県内でも工業化が進んだ地域でもあり、広大な原野の間にこうした施設が並んでいる姿は、いい意味で茨城らしくない風景を見せてくれます。ひたちなか市や大洗町といった県内屈指の観光地も近いので、併せて周ってみるのもいいかもしれません。

しんとちのきち

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