第13駅:道の駅「すず塩田村」

しんとちが訪れた道の駅を紹介していくシリーズ。今回は、石川県珠洲市にある道の駅「すず塩田村(えんでんむら)」です。

※訪問の際は新型コロナウイルスの感染予防を十分に行ってください。新型コロナウイルスの影響で営業時間・体験コーナーの内容などが変わっている場合がありますので、訪問前に最新情報を確認して下さい。


こちらの駅は、輪島市から珠洲市へ向かう国道249号沿いに位置し、輪島市内の道の駅「千枚田ポケットパーク」(第12駅で紹介)よりも東側、禄剛崎灯台よりも手前側にある駅です。周辺に商業施設は少なく、漁港と塩田が点在する集落の中にある道の駅といった趣です。


能登半島最果ての地である珠洲市は、様々な文化が昔から受け継がれてきている市でもあります。その中でも、当駅でいちばんのPRポイントでもある塩づくりは、約500年前から続けられている「揚げ浜式製塩(あげはましきせいえん)」といわれるものです。これは塩田に海水をまいてかん水を作り、窯で煮詰めて塩を作る製法です。浜士(製塩の責任者)の方が大きな桶を使って塩田に豪快に海水をまく姿を、メディアなどで見たことのある方もいらっしゃるかと思います。

当駅では塩に関する資料・世界の文化を知ることができるほか、この地に古くから伝わる揚げ浜式製塩を体験できるコーナーがあるという、珍しい駅であります。自分が訪れたとき(7月末)はちょうど大雨と重なってしまったために体験どころではありませんでしたが、機会があればぜひやってみたいと思うところです。


↑道の駅「すず塩田村」から見た景色。能登半島の外海側は、こういった荒々しい景観が続く。ちなみにこの時は大雨で風も強く、建物の中から撮影した。



↑輪島市の「山海川料理 なるせ」さんでいただいた輪島ふぐの天ぷら。天ぷらの右隣にあるのが能登の粗塩。塩自体にうまみがあるほか、素材の味を引き出すことにた長けている。お通しは自家製ポテトサラダ。


今回は「すず塩田村」をとり上げました。小ぶりな駅ながら、長い歴史のある塩づくりを各種資料や体験施設を通して今に伝え続けている貴重な駅です。能登半島周遊の際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

しんとちのきち

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