第2本目:栃木県道2号宇都宮栃木線

県道の記事も、2本目となりました。今回は2回目ということで「栃木県道2号」の紹介です。


栃木県道2号は「宇都宮栃木線」といい、栃木県庁所在地の宇都宮市を出発して栃木県西部・下都賀地域の中心である栃木市に至る、全長26㎞の県道です。起終点の周辺に片側1車線区間がある以外はほぼ全区間で片側2車線が確保されていて、交通量の多い道路です。地元の方は「栃木街道」と呼んでいます。

宇都宮市側の起点である「桜2丁目」は市街地の西部に位置しており、沿線には足利銀行の本店やロードサイドショップ、有名な高校がいくつもあり、県庁所在地らしくクルマがひっきりなしに行きかっています(クルマ社会の県なので歩行者は言うほど多くない)。

起点から5㎞ほどで、宇都宮環状道路(宮環)と交差します。これより内側は市街地、外側は郊外の農業地域に分かれます。ちなみに宮環自体はロードサイドショップ天国となっていて、本県道よりも交通量が多いです。1周は山手線と同じくらいの長さなので、気になる方はそちらも走ってみてください。

宇都宮市を離れると、「おもちゃのまち」で有名な壬生町へ。ここは商業地を突っ切るだけでなく近隣に獨協医科大学病院や北関東道のインターもあり、店や病院、インターに向かうクルマで混雑します。壬生町を過ぎると、終点のある栃木市まで田園地帯を片側2車線のバイパス道路(惣社今井バイパス)で駆け抜けます。旧道が付近を並行するように通っていますが、バイパス開通の際に市道扱いとなりました。

栃木市街地東部の「平柳町東口」で本県道は五差路を左折、中心部に向かう片側1車線道路となります。この区間は古くからの街道筋なので道幅が狭い上に建物も多く、通行には気を使います。平柳町東口から約1㎞、東武日光線の踏切を超えて少ししたところの「万町交番前」で県道2号は終点となります。蔵造の町並みで有名な栃木市街地の北部に位置し、中心からはちょっと離れていますが観光客もちらほら見かける事ができます。

ちなみに「平柳町東口」を左折せずに直進すると、「栃木県道309号栃木環状線」という別の路線になります。これは栃木市郊外部を走り、そのまま国道50号・佐野市・渡良瀬遊水地方面へ抜けられます。栃木市側はなかなか使い勝手のいい接続の仕方をしています。交通量の多さもこういう理由があるのです。


そんなわけで総評です。

交通量:8 片側2車線道路をひっきりなしに車が通る。一部渋滞スポットあり

沿線施設の数と規模:6 起終点周辺以外にショッピングモールみたいなものはない。コンビニ・ガソリンスタンドはそこそこある

車線の変化:8 ほとんど片側2車線

安全性:7 車線も歩道も広いが交通量のわりに飛ばしたり割り込むクルマが多いので7点

快適性:8 マナーの点を除けば信号に引っかかることも少ないので快適。速度超過に注意

総合評価:7.4 交通量が多く、広域的な連絡道路としての機能も持った県道であり、ヘタな国道よりも国道らしい道といえます。整備が行き届いてない面もありますが、これだけきちんとした道を県道として供用しているあたり、県の道路行政に対するやる気はそれなりに高いといえるでしょう。利用価値の高い県道でございます。

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