第21本目:栃木県道62号今市氏家線(起点→終点)

実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。

今回は、「栃木県道62号 今市氏家線(いまいち・うじいえ)線」を紹介します。


この県道は、栃木県日光市の中心地・今市地区から日光市塩野室地区・塩谷町大宮地区南端を通過し、栃木県さくら市氏家地区に至る全長約28kmの県道です。

今市から他地域に向かう道としては、南東の宇都宮に向かう日光街道(国道119号)や北東の矢板に向かう日光北街道(国道461号)、南の鹿沼に向かう日光例幣使街道(国道121号)などがありますが、この道は日光街道・日光北街道の間にあたり、真東に向かって進むルートをとります。


起点である小倉町交差点は、上述した道が交差する交通の要衝で、日光東照宮への玄関口でもあります。当道はここから東に向かって進みます。東武日光線下今市駅までの区間はすれ違いが難しい狭路ですが、歩道新設を含めた拡幅工事が進行中です。

下今市駅を過ぎると、日光市道と斜めに交差します。市道は片側2車線で、東側で国道119号バイパスと接続し、宇都宮方面へのバイパス網を形成しています。

日光市内を過ぎると、鬼怒川を渡る「小林橋」までは、農村部の集落を結ぶような道が続きます。小林橋が要注意で、今市方面からくると、橋を渡り切ったところがT字路になりますが、案内標識がありません。ここは右折が正解ですが、左右どっちも道幅も一緒なので初めての方には難しいかもしれません。


↑鬼怒川を渡る小林橋の前後区間。橋の手前は双方向とも案内標識があるが、今市方面から渡り切ったところにはない(氏家方面からはある)。


小林橋を渡ってからは、山と川に挟まれた直線道路を走ります。この区間は2022年9月にできたばかりで、他の区間と比べて道幅が広く、走りやすいです。平地が広がりだすと、関東平野の北端に出たことを実感させてくれます。

途中、右左折と集落を繰り返し、さくら市に入るところで東北自動車道を渡り、終点の手前でもうひとつ、要注意ポイント「押上小学校前」があります。

ここは案内標識がないですが、今市方面からは右折、氏家方面からは左折が正解です。角にコンビニがありますが、両方向ともコンビニ方向へ曲がると覚えておけば大丈夫だと思います。

押上小前交差点を過ぎれば、終点はすぐ。JR宇都宮線の踏切を越えて少し道幅が狭くなりますが、すぐに終点の「さくら警察署前」交差点に到着です。


この道はセンターラインのない区間が多く、集落同士を結ぶ性格上、見通しのよくない場所が多いです。これを解消するため、2022年ごろからあちこちで拡幅工事が進められており、旧・今市市内と塩谷町区間では状況が改善されてきています。この道を通しで使う人も通勤・旅行問わず多いと思うので、今後に期待しています。


今回は栃木県道62号をとり上げました。そこそこ長めの全長と、ポイントが多くあったので、今回はシリーズをやってきてから一番長い記事になったんじゃないかなと思います。前編・後編で分ければよかったかな。今後記事を書く時の参考にします。


最後にこの道路は、路線名が平成の大合併前に存在した、旧・今市市と旧・氏家町の自治体名から変更されていないケースです。改称する場合は「日光さくら線」となるのでしょうか。これだと日光は広域すぎるし、「さくら」もどこを指してるかわかりずらいですね。路線名は今のままでいいと思います。

しんとちのきち

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